クロスの張り替えタイミングはいつ? 方法や業者に依頼するポイント


クロスは、天井・壁などの仕上げ材として使われる薄い布製の装飾用壁紙のことです。ほとんどは布でできていますが、ビニール製・プラスチック製のものも多く出まわっています。クロスの張り替え時期は約5~10年といわれており、汚れや傷みが目立ってきたら新しいクロスに張り替えたほうがよいでしょう。しかし、クロスにもさまざまな種類があるため、きちんと知識を身につけて適切なものを選ぶことが大切です。本記事では、クロスの張り替えをするために必要な知識を解説します。

  1. クロスの張り替えについて
  2. クロスの張り替え~種類について
  3. クロスの張り替え~方法について
  4. クロスの張り替え~リフォームについて
  5. クロスの張り替えに関してよくある質問

この記事を読むことで、クロスの張り替えのポイントや方法について知ることができます。気になっている方や考えている方は、ぜひ参考にしてください。

1.クロスの張り替えについて

まずは、クロスの張り替えに関する基礎知識を身につけていきましょう。張り替えるべき場合・メリットなどについて説明します。

1-1.クロスとは

壁紙とクロスは同じものです。壁紙の種類には、ビニール製もあるのでクロスとも呼ばれています。天井・壁紙などに使われることが多く、内装用の材料としては必要不可欠なものです。主な素材は、布・ビニール・和紙などがありますが、近年はさまざまな種類が登場しています。クロスの種類に関しては、後ほど【2.クロスの張り替え~種類について】で説明するので、ぜひチェックしてください。

1-2.どんな場合に張り替えるか

クロスは耐用年数が約5~10年といわれています。張ったクロスは一生そのままというわけにはいきません。経年劣化によって色あせたり、タバコなどのヤニがついたり、においが残ったりするなど、クロスが古くなります。汚れが目立ち始める前に、クロスを新しく張り替えたほうがよいでしょう。

1-3.張り替えしたほうがいい場合

張り替えの目安は、耐用年数の約10年です。また、以下の症状が出てきたら、張り替えたほうがよいでしょう。

  • 壁・天井の汚れが目立つ
  • クロスの色が変わってきた
  • 表面がケバ立ち、たわみ・シワが出てきた
  • クロス表面にカビが急に生えてきた
  • 壁・天井にヒビができた、または穴が開いている
  • 壁神の継ぎ目に汚れがたまってきた
  • 防水性能・消臭性能がなくなってきた

1-4.張り替えのメリット

新しいクロスに張り替えることで、見た目も気分もリフレッシュできます。古く汚れが目立つほど家の中が暗くなるものです。また、壁紙の汚れや傷みを放置すると、下地まで傷んでしまうおそれがあります。下地が傷んでいる場合は、補修が必要になるので余計に費用がかかってしまうのです。費用を抑えるためにも、早めの張り替えが必要でしょう。

2.クロスの張り替え~種類について

クロスといっても、種類はさまざまです。種類を把握した上で、適切なクロスを選びましょう。

2-1.どんなものがあるか

クロスの種類は、主に素材で分かれています。よく使われるビニールクロス・織物クロス・紙クロス・そのほかの4種類の特徴を解説しましょう。

2-1-1.ビニールクロス

クロスの中でも多用されているビニールクロスは、塩化ビニール樹脂などを主な素材としています。ビニールシートに紙などを裏打ちしたものです。ほかの素材に比べて安価で、安定した品質と耐久性に優れています。また、メンテナンス・掃除が簡単で、色とデザインも豊富です。

2-1-2.織物クロス

レーヨン・絹・麻などでつくられるクロスを織物クロスといいます。ビニールクロスよりも高級感・重厚感があり、ホテルや美術館などのパブリックスペースで使われる素材です。ホコリを吸着しやすいデメリットがあるため、定期的な掃除・メンテナンスが必要でしょう。

2-1-3.紙クロス

和紙・ケナフなどの非木材紙を原料としたクロスです。音を吸収し、空気を通す紙の特徴を生かし、環境・健康への配慮もなされている素材として注目を浴びています。

2-1-4.そのほか

ほかの素材には、紙と珪藻土(けいそうど)を混ぜた「珪藻土壁紙」、金属とガラス繊維が原料の「無機質壁紙」などがあります。ほかにも、薄くカットした天然木やコルクを紙を張り合わせた「木質系壁紙」など、多種多様です。

2-2.クロスの選び方

種類が豊富なクロスの中から最適なものを選ぶためには、部屋のイメージ・場所・色・全体のバランスなどが主なポイントとなります。中でも、クロスを使う場所には注意が必要です。
湿気の多い部屋では、クロスにカビが生えてしまうことがあります。カビは衛生面においても人体に悪影響を与えるため、ダイニング・脱衣所・トイレなどでは防カビ効果のあるクロスを使ったほうがよいでしょう。
また、玄関・階段・リビング・廊下など人通りが多い場所は、一般的なクロスよりも強度が高く、破れにくく傷がつきにくいタイプがおすすめです。
どのような雰囲気にしたいのかイメージした上で、場所別にクロスを選んでください。

2-3.最近の傾向

近年は、環境と健康によいクロスを選ぶ方が増えています。クロスのインクに含まれる可塑剤(かそざい)・張るときに使う接着剤にホルムアルデヒドが含まれていると話題になりました。ホルムアルデヒドは、シックスハウス症候群の原因と考えられているため、日本塗装協会や各メーカーはホルムアルデヒド対策を施した製品を中心に販売しています。再生紙を使った製品など、環境に配慮したクロスも人気が集まっているようです。

3.クロスの張り替え~方法について

実際に、クロスの張り替え方法とはどのようなものがあるのでしょうか。自分でする場合とプロに依頼する場合の方法を、それぞれ説明します。

3-1.張り替えのタイミング・時期について

前述したとおり、10年経過したクロスや汚れ・傷みが目立ってきたクロスは張り替えをしたほうがよいでしょう。時間が経(た)つほど汚れと傷みが目立つため、家全体を確認してどの部分が気になるのかメモしてください。中には、古くなった部屋の模様替え・キッチンと居室のリフォーム・冷蔵庫など家電や家具の買い替えをするときなどに、同時にクロスを張り替える方もいます。

3-2.張り替える前に知っておくべきこと、決めておくべきこと

ほかの壁紙と統一するのか、決めておかなければなりません。統一すると、一体感が生まれます。また、どんな部屋や雰囲気にしたいのか、床材・ドアの色調と合わせて基本色を考えることも大切です。たとえば、無彩色~こげ茶の床はグレー系、黄・赤色の床はベージュ系、白~黒の床は白色のクロスをおすすめします。

3-3.自分でできるか

費用節約のために、DIYをする方も多いでしょう。そこで、DIYのポイントをいくつか紹介します。

3-3-1.メリット・デメリット

自分でクロスの張り替えをするメリットは、費用が節約できることです。しかし、何の知識もない人が張り替えをすると、張り替えの際に空気が入るなど失敗するおそれがあります。仕上がりのレベルが低くなり、時間と手間がかかることがデメリットです。

3-3-2.クロスの購入場所

壁神専門店・家具店・ホームセンターなどでクロスが購入できます。幅広い種類の中から選択したい場合は、インターネットサイトを利用するとよいでしょう。販売サイトを利用する場合は、届くまで時間がかかる可能性もあるので要注意です。

3-3-3.張り方・道具について

簡単にできる方法としては、ホッチキスを使ったクロスの貼り方があります。まずは、必要な道具を以下にピックアップしてみました。

  • クロス(のりがついていないもの)
  • ホッチキス
  • 30cm定規
  • はさみ
  • カッターナイフ
  • 押しピン
  • 両面テープ
  • 踏み台

以上の道具を用意した後、作業を開始します。最初に、壁の高さよりも10cmほど長めにクロスを切り取ってください。切り取ったクロスを壁の上側に5cmほどの切りしろを取って張りましょう。たるみが出ないように注意しながら、20cm間隔でホッチキスをとめていきます。壁の横・下側もホッチキスをとめて固定した後、余分な壁紙を切り取ってください。そして、同様に次のクロスを壁に張っていきましょう。

3-3-4.注意点

下地まで傷んでいる場合は、個人で対処することができませんので業者に依頼してください。DIYをする人の中には、下地が傷んでいることに気づかず、新しいクロスを張り替えてしまうこともあります。汚れがひどく、傷ついている状態なら業者に相談したほうがよいでしょう。

3-4.プロの場合

経験豊富なプロなら、安心して任せることができます。それでは、メリット・費用についてチェックしていきましょう。

3-4-1.プロならではのメリット

クロスの張り替えに慣れている業者に依頼すると、スピーディーかつ安定した仕上がりで張り替えができます。多少、費用がかかっても仕上がりを重視する方は、業者へ依頼したほうがよいでしょう。また、傷んだ下地の補修もきちんと行うことができます。

3-4-2.費用相場

クロスの張り替えは、メートル単位または範囲(平米単位)で異なるでしょう。たとえば、スタンダードタイプのクロスの場合は750~900円/m、800~1,000円/㎡が目安です。ハイグレードクロスになると、それぞれ300~400円ほどアップする可能性があります。また、施工業者によって、養生費・下地処理費・廃材処分費・荷物移動費などがかかることもあるため、事前に見積書を確認しておきましょう。

3-5.注意点

自分でするべきか、プロに依頼したほうがいいのか悩んだときは、1度業者に相談してください。また、無理にDIYをした結果、余計にクロスがひどい状態になってしまったというケースもあります。たとえ、費用が節約できたとしても最悪な状態になってしまえば、余計に費用がかさむでしょう。

4.クロスの張り替え~リフォームについて

クロスの張り替えをスムーズに行うためには、安心して依頼できる業者選びが大切です。依頼前に、業者選びのポイントを押さえておきましょう。

4-1.業者選びのポイント

どの業者に依頼すべきか悩むときは、以下のポイントに注目してください。

  • スタッフの対応が丁寧でスピーディー
  • クロスの張り替えリフォームの実績がある
  • 無料相談・無料見積もりが利用できる
  • 口コミ・評判がいい
  • アフターフォロー・工事保証が整っている

4-2.工事の流れ、期間について

クロスの張り替えにかかる日数は、約1日~1日半です。下地補修が必要な場合は、2日以上かかる可能性もあるので確認しましょう。また、工事の大まかな流れを以下に記したので参考にしてください。

  1. 業者に申し込み→工事前に施工箇所・クロスの確認をする
  2. 作業の支障となる家具などを移動し、養生シートでおおう
  3. 古いクロスを剝(は)がし、新しいクロスを張りつける
  4. 下地が傷んでいる場合は、新しいクロスへ張り替える前に補修する
  5. 工事終了後、仕上がりの確認をして完了

4-3.相談窓口、シミュレーションについて

クロスの張り替えや工事に関する疑問がある場合は、業者の無料相談を利用してください。実際に、クロスのサンプルを見て、見積書と比較しながらシミュレーションもすることができます。外装・内装の住宅リフォームを行っている「リフォーム工房 造研」では、リフォームプランナー・インテリアコーディネーターが細かくヒアリングするので1度ご相談ください。

4-4.注意点

「きちんとクロスを張り替えてくれなかった」「工事終了後にのりが浮かんできた」など、業者との間でトラブルが起きています。業者の中には、不正を働く悪徳業者もいるので注意しなければなりません。安心して依頼できる業者かどうか、ポイントを押さえた上で比較しましょう。

5.クロスの張り替えに関してよくある質問

クロスの張り替えに関してよくある質問を5つピックアップしてみました。

Q.アクセントクロスとは?
A.クロスの一部を違うものに変えることです。部屋のすべてのクロスを変えるのではなく、一部の色や柄を変えることでアクセントになります。部屋の雰囲気を大きく変えたい方におすすめです。

Q.現在のクロスにはどんな機能があるのか?
A.主な機能は、防カビ・消臭・抗菌効果です。また、一般的なクロスよりも強度が高い表面強化、引っかき傷がつきにくいスーパー耐久性、湿気対策が期待できる吸放湿効果のあるクロスも登場しています。機能を比較して、クロスを選ぶのもよいかもしれませんね。

Q.ふすまや窓が邪魔なときは、どうすべきか?
A.コンセント・ガス栓・照明・スイッチなどを取りはずした上で、張り替えリフォームを行います。ただし、業者の中には、取りはずしに別途料金がかかる可能性もあるので注意してください。

Q.何度かクロスの張り替えをした場合の注意点とは?
A.過去に、何度かクロスの張り替えをした場合は、下地が荒れている可能性があります。なぜなら、過去のクロスがキレイに剝がれず、残っていることがあるからです。この場合、薄いクロスに張り替えると下地がすける可能性があるため、なるべく厚いクロスを使ったほうがよいでしょう。

Q.DIYをする前に知っておきたいこととは?
A.必ずしも、想像どおりの仕上がりになるとは限らないことです。特に、今まで張り替えをしたことのない素人は、仕上がりに差ができる可能性があります。きちんとデメリットを踏まえた上で、DIYをしましょう。

まとめ

いかがでしたか? クロスの張り替えは、約10年が目安といわれています。10年に限らず、汚れと傷みが目立ち始めたら、新しいクロスに張り替えたほうがよいでしょう。放置するほど下地にまで悪影響をおよぼし、補修工事をしなければならなくなります。余計に費用がかさむため、早めに対処することが大切です。中には、DIYで済ませる方もいますが、知識や経験がない方は業者に依頼してください。プロに依頼したほうが、スピーディーかつ満足できる仕上がりになります。