シロアリから家を守る対策! 駆除・予防からリフォームまで


もしも、大切なわが家がシロアリの被害にあったらどうしますか? シロアリは気づかないうちに家屋を食い荒らし、最悪の場合は建物が倒壊する危険もあるのです。大切なわが家がそんな被害にあわないよう、手遅れにならないうちにしっかりと対策を立てましょう。この記事では、シロアリの駆除から予防まで、家屋をシロアリの被害から守る対策についてお伝えします。

  1. シロアリの基礎知識
  2. シロアリのチェック方法
  3. シロアリの対策法、予防策
  4. シロアリの対策法、駆除方法
  5. シロアリ対策、リフォームする
  6. シロアリ対策の業者の選び方
  7. よくある質問

家は大切な財産です。いざというとき慌てないために、この記事を参考に対策をとれば、大切なわが家を守ることができるでしょう。ぜひ実行してみてください。

1.シロアリの基礎知識

対策を立てるには、まず相手を知ることから。ここでは、シロアリについての基礎知識をまとめてみました。

1-1.シロアリとは

シロアリは、名前は聞いたことがあっても、実際に見たことがある人は少ないかもしれません。その生態はどうなっているのでしょう?

1-1-1.シロアリの特徴

シロアリは、アリと名前がついていますが、実はゴキブリの仲間です。その名のとおり、3~5ミリ前後の白い体で、普通のアリのようなくびれはなく、ずん胴な姿をしています。普通のアリと同じように、働きアリ・兵隊アリ・女王アリなど階級がある社会性昆虫です。このうち木材を食べるのは働きアリで、木の幹に含まれるセルロースを栄養とするため、倒木や家屋などを食害します。

1-1-2.シロアリの種類

日本には土壌性シロアリのヤマトシロアリと、イエシロアリが多く分布しています。ヤマトシロアリは北海道北部を除く全国に生息し、主な食べ物は朽ち木です。一方、イエシロアリは寒さに弱く、関東より西に生息しています。広い範囲を食べるので、住宅では大きな被害となることが多いようです。最近では、外来種であるアメリカカンザイシロアリが、輸入家具や木材に混じって侵入する例が報告されています。

1-1-3.シロアリの生態

シロアリは土の中にコロニー(集団)を作って生息しますが、中でもイエシロアリは規模が大きく、数万~数百万頭という大規模なコロニーとなります。塊状の本巣から蟻道(ぎどう)を伸ばして分巣を作り、コロニー全体としては、大きなものでは半径100mにも及ぶのです。冬眠することなく活動して、やがて巣が成熟すると、春~初夏に分家のために生殖能力を持つ羽アリが一斉に巣を飛び立ちます。つがいになった羽アリは地中に潜り巣を作って卵を産み、そこからまたどんどん増えるのです。

1-2.シロアリの被害について

シロアリは食欲が旺盛で、24時間休まずに木を食べます。木材を食べるときには、その中側だけを食べるため、外から見る限りでは被害に気づきにくいこともあるので、注意が必要です。エサである木を探す能力が高く、地中から蟻道(ぎどう)を伸ばして建物の基礎の部分から侵入してきます。床下、天井の梁、壁の中などあらゆるところに営巣し、増え続けるのです。

食害されるのは木材だけではありません。ガラスと陶器以外はなんでも食べるといわれており、コンクリートやレンガも食い破って建物内部まで侵入して食い荒らすこともあるのです。木造住宅でないからといって、油断してはいけません。

1-3.シロアリが発生する原因とは

湿度と温度の高い環境を好むシロアリは、浴室や洗面所の床下に発生しやすくなります。水回りにできた小さな亀裂から水が漏れて建物の土台が傷むと、その湿った木材が食害を受けやすくなるのです。また、庭や床下に木材や廃材が放置されていると、シロアリを呼んでしまいます。朽ちた木の切り株も大好物です。

地域としては、古い木造の建物が多い居住エリアではシロアリが潜んでいる可能性が高くなります。

2.シロアリのチェック方法

シロアリの被害は表面上はわかりにくいだけに、わが家が被害にあっているのかどうか不安に感じる人も多いでしょう。シロアリは、早期発見・早期対策が効果的です。まずは、発見のためのチェック方法を知りましょう。

2-1.セルフチェック

土の中で暮らすシロアリは、見かけることはほとんどありません。だからといって、見かけない=被害にあっていない、というわけではないのです。以下の項目を参考にチェックしてみてください。新築の場合も、シロアリ予防の保証期間が切れたら、定期的に床下を点検するといいでしょう。

  • 蟻道(ぎどう)がある:床下や建物の基礎部分に筋状の土のトンネルがある
  • 羽アリが発生する:4月末~6月ごろの夕方に飛び立つことが多い
  • 風呂場や台所の床がブカブカしている:床下が食害された可能性がある
  • 床や壁を叩くと軽い音がする:内側が食害されてスカスカになる

床下以外にもシロアリの被害はあります。アメリカカンザイシロアリは、地中に潜らず、飛翔してきてそのまま家具などの木材を食べて繁殖するのです。家具の裏などにフンが点在しているので、注意深く観察しましょう。

2-2.プロによる診断について

素人では見逃してしまうような小さな痕跡や、床下などに入って専門的に点検するのがプロです。セルフチェックで不審な点が見つかったら、プロの診断を受けましょう。一般的には、以下のような点検で診断をしていきます。

  • 床下に入って点検:蟻道の確認、侵入経路・土壌の湿気を確認
  • 建物の外回り:外壁の隙間・ひび割れをチェック
  • 水回り・玄関回り:基礎の構造から確認
  • 建物の周囲を点検:植木・廃材・ぬれ縁・ウッドデッキなどの状態を確認

3.シロアリの対策法:予防策

シロアリの早期発見と同時に行いたいのが、予防対策です。シロアリをよせつけない方法について学びましょう。

3-1.シロアリをよせつけない方法、ポイント

シロアリは地中で生活し、湿ったやわらかい木を好みます。そのため、エサとなる木材を家の周囲に放置しないのが対策の基本です。特に地面に置いてある木材は、地中のシロアリがそのまま侵入できるので、気をつけましょう。木材だけでなく、段ボールやウレタン、断熱材なども食べてしまうので、不要な資材や廃品は置きっぱなしにしないように気をつけてください。

また、雨漏りや水回りからの水漏れをそのままにせず、適切な修理をしておくことも大切です。玄関回りもシロアリが侵入しやすいので、乾燥した状態を保つようにしましょう。

3-2.シロアリ対策の家について

住宅にはさまざまな種類の木材が使われていますが、一般的にシロアリに強いとされる木材はヒノキやヒバです。しかし、木材である以上食べられないわけではありません。芯材(しんざい)と呼ばれる中心部の方が強いという説もありますが、実際には、芯材・辺材の区別なく食害されます。木の種類に限らず、特に家の外で使うウッドデッキや塀には、防腐処理を施すなどの対策が必要です。

構造的には、建物の骨組み部分が非木造のコンクリートや鉄骨造の方が、エサとなる木材が少ないため被害を受けにくくなります。しかし、先にも述べたように、コンクリートにも穴をあけて中へ侵入してしまうため、安心はできません。木造の家では、床下の換気を良くし、定期点検がしやすいような構造にしておくことが大切です。

3-3.注意点

どんな対策や構造の家でも、シロアリを100%避けるということはできません。「シロアリに強い家」をうたう業者の住宅は、強さの根拠を良く確かめましょう。インターネット上には、科学的根拠もない迷信のような俗説も多くみられるため、鵜呑みにしないことが大切です。

4.シロアリの対策法:駆除方法

4-1.被害を見つけたらどうするか

セルフチェックなどにより、被害の痕跡や兆候を見つけた場合、自己判断は禁物です。まずは焦らずによく観察しましょう。自分の手に負えないと思ったら、専門の業者に依頼することも必要です。

4-2.駆除は自分でできるか

ホームセンターやドラッグストアには、シロアリ駆除の薬剤が市販されています。自分で駆除する方法をご紹介しましょう。

4-2-1.薬剤による駆除

シロアリ駆除は殺虫剤をまくことで対応します。市販のシロアリ駆除剤を、侵入経路と思われる場所にまくのです。木材に直接かけるものと、土壌に吹きかけるものとがあり、目的に応じて使い分けます。シロアリは殺虫剤がかかれば簡単に死に至りますが、集団の数が多いので、すべてをしとめることは難しいのです。

4-2-2.羽アリが出た場合

羽アリは1か所から出てきて光の方へと群がります。出てくる穴を突き止めたら、そこから掃除機で吸い取る方法がおすすめです。飛び立つシロアリは集団中のごく一部で、見えない部分では大量の働きアリが活動しています。羽アリが出現したということは、シロアリの被害にあっているということです。巣の撲滅は素人には難しいので、プロに依頼することをおすすめします。

4-2-3.メリットとデメリット

自分で駆除する場合、市販の殺虫剤を使えばお金がそれほどかかりません。ただし、薬剤をかけたところしか効かないので、コロニー全体の撲滅は困難です。また、床下や天井裏などでの作業なので、危険を伴います。薬剤による家族やペットの健康被害にも気をつけることが大切です。

4-3.プロによる対策方法

自分で駆除することが難しい場合は、プロに依頼してみましょう。特に、イエシロアリの場合は、コロニーも大きく集団の数も数万匹にも及ぶため、素人には手が負えません。無料診断を実施している業者もあるので、まずは自分の家が被害にあっているか正確に診断してもらってください。依頼先は、自分の住んでいるエリアに詳しい業者を選ぶといいでしょう。

  • 駆除剤:駆除の方法は殺虫剤を使うものが一般的です。薬剤散布と、木材への注入があります。
  • ベイト法:シロアリに毒エサを食べさせて巣ごと駆除する方法です。

4-4.注意点

シロアリは空気に触れない場所を好むため、被害の状態を知るには、建物の構造やシロアリの習性を知る必要があります。駆除に失敗するとコロニーが分かれてしまい、かえって数が増えてしまうケースもあるのです。安易な殺虫剤の使用は、健康被害にもつながりかねません。

5.シロアリ対策:リフォームする

水回りの土台の傷みからシロアリの被害につながることは、先に述べたとおりですが、修繕を兼ねてリフォームをすることで、シロアリ対策にもなり、一石二鳥です。

5-1.シロアリ被害の箇所をリフォームする

お風呂場、台所、玄関など、シロアリ被害にあっている箇所をリフォームします。シロアリを薬剤などで駆除し、食害された土台を取り除いてからリフォームに取り掛かりましょう。被害箇所だけでなく、家全体を点検してもらうと安心です。

5-2.シロアリ予防のリフォームをする

シロアリの被害が認められなくても、水回りに水漏れなどがある場合は、リフォームをしておくと安心です。デザインや使い勝手だけでなく、シロアリの温床となる傷んだ土台の補修や基礎の工事も任せられる業者を選びましょう。

リフォームのメリットとしては、安心と同時に暮らしやすさが手に入る点です。ただしリフォームの規模によっては費用もそれなりにかかるので、予算をあらかじめ決めておきましょう。複数の業者に見積もりを依頼し、相場観を養うことも大切になります。

リフォーム工房造研では、インターネットで無料見積もりが可能です。気になることがある場合は相談してみましょう。

5-3.注意点

リフォーム業者は、実績や施工例を見せてくれる業者を選ぶと安心です。飛び込みで営業に来るようなところは避け、見積もりの内容に不明な点がないかどうか確認します。アフターフォローについても確認しておきましょう。

6.シロアリ対策の業者の選び方

シロアリは被害の状況が素人にはわかりにくいため、信頼できる業者を選ぶことが大切です。ここでは業者の選び方について説明します。

6-1.選び方のポイント

以下のポイントに気をつけることと同時に、一人で決めないで、必ず家族と相談してから決めましょう。

  • 調査結果の説明:調査の結果をわかりやすく説明し、必要な措置についても明確に説明してくれるか
  • 価格表の明示:基本料金、オプションなど、明確な価格設定になっているか
  • 見積金額・サービス内容が明確か:工事一式00万円というような、金額ではなく、明細が記載されているかをチェック
  • 根拠のない大幅値下げはないか:いきなり2割以上値引きするような場合は、定価の設定がおかしい場合もあり
  • その場で契約を迫る:契約するまで帰らない、工事を急かす業者も要注意
  • 目的以外の商品を売りつける:床下換気扇など、シロアリ駆除とは本来関係ない商品も一緒に販売しようとするケースもあり

6-2.見積りと無料診断について

多くの業者で無料診断をしているので、利用してみまよう。診断後は、シロアリ駆除や予防が必要な場合には、診断に基づく詳細な見積もりをつくってもらいます。見積もりを渡されたらその場で契約せず、必ず日を改めて返事をしましょう。

6-3.保証、アフターフォロー

シロアリ駆除は、定期的なメンテナンスが必要なケースもあります。見積もりを確認するときには、保証やアフターフォローについても確認しておきましょう。

6-4.トラブル、注意点

悪徳業者だと、検査の時に仕込んでおいたシロアリを見せ、その場で契約を迫るケースもあります。駆除実施後に、高額な請求をされることもあるのです。もしシロアリの被害にあっていても、数日で状況が著しく変わることはありません。一刻も早くと急かす業者は疑ってかかり、落ち着いて対処しましょう。

7.よくある質問

Q.飛び込み営業の業者に無料検査をしてもらったら、シロアリがいるから今すぐ駆除しないと危険だといわれました。すぐに工事が必要ですか?
A.シロアリは食欲旺盛ですが、数日で建物が倒れるほどになるわけではありません。あわてずに、冷静に判断しましょう。

Q.シロアリは成長すると、すべて羽アリになるのですか?
A.シロアリは階級によって役割が異なるため、働きアリには一生羽が生えることはありません。羽アリは、次の世代の女王・王となる候補のシロアリの姿で、集団の中の数パーセントといわれています。

Q.洗面所の床がフカフカするのですが、シロアリでしょうか?
A.浸水により土台が腐っているだけか、シロアリによる食害かは、床下を見てみなければわかりません。まずは住宅リフォーム会社などに調査してもらいましょう。

Q.床下に炭を敷いておけばシロアリが防げますか?
A.床下の湿度調節がシロアリに有効であるというのは風説です。実際には、炭・防湿材・床下換気扇があっても、食害されるケースがあります。

Q.子供が小さいので薬剤を使いたくありません。シロアリ駆除は無理でしょうか?
A.シロアリに毒エサを食べさせるベイト法という方法があります。人間やペットには無害といわれる方法です。

まとめ

シロアリは、駆除や予防の正しい方法を学べば、決して怖いものではありません。プロの手を借りてしっかり駆除したり、リフォームをしてシロアリをよせつけない丈夫な家をつくるなど、この記事を参考に、わが家という大切な財産を守ってください。