床のメンテナンスしてますか?ワックスなど床維持剤の種類とその効果


ご自宅の床のメンテナンスされていますか?毎日の掃除はしていても、「ワックスなど床維持剤までも使っていない」という人が多いのではないでしょうか。床の種類によって、ワックスなどを使ったほうが、傷みも少なく長期間たってもきれいな状態を維持できます。今回は、床維持剤について説明しましょう。

  1. ワックス・床維持剤の種類の紹介
  2. ワックス・床維持剤の効果とは
  3. ワックス・床維持剤を使うベストタイミング

1.ワックス・床維持剤の種類の紹介

ワックスや床維持剤といっても、含まれる成分や用途に応じてその種類は豊富。もともと、ワックスは「ろう」という意味です。しかし、現在ではろうを使った床維持剤はほとんどありません。現在の主流は合成樹脂を使った樹脂ワックスです。では、種類別に説明したいと思います。

1-1.フロアオイル

木製の床に使い、乾きにくい鉱油が主成分のためホコリがつきにくくなります。現在使用は少ないですが、古い木床の建物に使用されていました。

1-2.フロアシーラ

シーラという名のとおり、床維持剤というより下地剤の仲間です。木の表面に塗ると、半永久的に取れることはありません。吸水性のある床や多孔質(たこうしつ)の床に塗ることで、その後のメンテナンスが楽になります。

1-3.水性ワックス

主成分は「ろう」で、塗装されていない木材以外の床材ならほとんど使えるでしょう。ろうが含まれる量によってタイプが違いますが、基本的には水と乳化剤を混ぜた床維持剤で水性ポリッシュと呼ばれます。
ツヤがよくて、塗るのが比較的簡単、バフがけすることでツヤが消えてもまた復活するという性質と特徴はすばらしいです。しかし、皮膜自体がとても柔らかいので塗り直すなどの頻度が多くなるでしょう。

1-4.油性ワックス

ろうと溶剤が主成分で、未塗装の木材以外の床に使われます。揮発性の溶剤が入っているため、印加する可能性がありますので取り扱いには注意が必要です。ろうが入っているため、水性ワックスと同様に床にツヤが出ます。

1-5.乳化性ワックス

「ろう」「合成樹脂」「溶剤」が主成分で、未塗装の木材に適しています。白木などが一般的でしょうか。昔ながらの日本家屋によく使われています。こちらも揮発性の溶剤を使いますが、入荷されているので油性のような引火の可能性は少ないでしょう。

1-6.樹脂ワックス

アクリル樹脂やウレタン樹脂などの樹脂が主成分です。水性ながら、皮膜はとても固く美しいツヤが出るでしょう。乾いたあとは耐水性に優れ、摩擦などにも強いため、非常に性能の高い床維持剤として広く使われています。使えない材質はほとんどありませんが、塗布には技術が必要です。アスファルトタイルなどの多孔質な床材には適さず、樹脂ワックス特有の皮膜が壊れ「パウダリング」という現象が起こる場合があります。
ちなみに、不要になった場合には剥離(はくり)作業が必要で、除去には手間がかかるでしょう。

1-7.半樹脂ワックス

水性ワックスと樹脂ワックスを足して割ったような位置づけです。ろうと合成樹脂が含まれていて、ラバー系やリノリウム系の床材に使われています。性質も水性ワックスと樹脂ワックスが合わさったような状態です。

1-8.剥離剤(はくりざい)

主に樹脂系の床維持剤を取り除く際に使いますが、強アルカリなので肌につかないよう気をつけましょう。
塩ビ系の床材に床維持剤が使われている場合、徐々に汚れがたまり黒ずみが発生します。そうなると、普通に掃除していても黒ずみは取れません。ワックスをすべて取り除く必要があります。その際に使用するのが剥離剤(はくりざい)です。ラバー系やリノリウム系には使えませんのでご注意を。

2.ワックス・床維持剤の効果とは

ワックスを使うことで、どのような効果が得られるのか。少し上記の種類説明の中にも記載がありましたが、床材にツヤが出ます。見た目に美しく床を長持ちさせるための保護といった効果がありますが、実はそれだけではありません。
床にホコリがたまるのはなぜでしょう。床には見えないだけで無数の穴や溝が存在します。この穴や溝をワックスで平にすることで、ホコリがたまらず汚れがつきにくい床にするのです。もし汚れがついたとしても、簡単な掃除で取れるため非常に便利。ほかにも滑り止めとしての役割もあります。

3.ワックス・床維持剤を使うベストタイミング

ワックスや床維持剤を使うにあたりベストなタイミングがあるとすれば、それは「天気の良い暖かい日の午前中」です。季節でいうなら「夏」がワックスがけには最高の時期。雨などの湿度の高い日や、寒い日にワックスを使うと失敗する可能性が高まります。さらに、なぜ午前中かというと、乾燥させるための時間が必要だからです。扇風機やドライヤーなどを使うと乾燥時間が短縮できるので便利。通常、乾燥時間は30分程度ですが完全に乾くまでには数日必要な種類のワックスもあるでしょう。

一般的によくワックスが使われるのは、フローリングだと思います。ワックスが塗られたフローリングのメンテナンスは半年に1度は上から重ね塗りを行い、5年に1度は塗り直しすることがおすすめです。普通のご家庭でワックスを塗り直すという作業はされない場合が多いですが、永久的に効果が続くものではありません。目には見えませんが、ワックスの皮膜にヒビが入り汚れがたまります。そういった劣化が見られ始めるのが5年から8年といわれているため、そうなる前にメンテナンスというわけですね。
ワックスを塗る前には、小さなごみなどが入りこまないように行き届いた掃除が必要。ムラなく塗るために専用のワイパーを使ってもいいでしょう。布を使って薄く広げる方法もあります。塗り終わってから気になる部分に重ね塗りしても問題ありません。全体的に均一に美しくなるよう塗りましょう。

まとめ

いかがでしたか?ワックス・床維持剤といっても豊富な種類に驚かされます。使う場所に応じて、ワックスの種類を正しく選びましょう。ワックスを使うには向かない日を避け、適温と適度な湿度の環境で使うよう気をつけてください。
工場の床や学校の床など、場所によって専門の床維持剤を使う場合もあります。