自宅を二世帯住宅にリフォームしたい場合の注意点とは?


夫婦どちらかの親と同居するということは、いろいろと大変です。
どんなによい人でも、配偶者や子ども以外の人とずっと生活を共にするのはストレスがたまります。
ですから、「自宅を二世帯住宅にして、プライバシーを確保しよう」という方が増えているのです。
そこで、今回は家を二世帯住宅にリフォームする場合の注意点などをご紹介します。
二世帯住宅にすると、相続税や不動産取得税などが優遇されることがあるのです。
しかし、その反面家の建て方などに制約もあります。
これから家を二世帯住宅にリフォームするという方は、ぜひこの記事を読んで参考にしてください。

目次

  1. 二世帯住宅の種類とは?
  2. 二世帯住宅を建てる際の注意点とは?
  3. 全員が満足する二世帯住宅を造るコツとは?
  4. おわりに

1.二世帯住宅の種類とは?

まず始めに、二世帯住宅の種類をご紹介します。
何を共有し、何を分離するかによってリフォーム費用も変わってくるのです。

1-1.完全分離タイプ

玄関や水回りなどすべてが別々の二世帯住宅です。
建てるにはある程度の敷地面積が必要で、費用も二世帯住宅リフォームの中では最も高額でしょう。
しかし、プライバシーはたもてますし、光熱費の分担でもめることもありません。
親世帯と子世帯の生活時間帯が全く異なる場合や、お互いの生活に可能な限り干渉したくない場合は、このタイプを選ぶとよいでしょう。

1-2.一部共有タイプ

水回りや玄関など一部を共有し、キッチンやそれぞれの部屋などを分離するタイプです。
最低限のプライバシーはたもちつつ、費用も抑えることができるでしょう。
また、敷地面積が狭い場合は、一部共有タイプしか建築できないということもあります。
どの設備を共有し、どの設備を分離するかを親世帯と子世帯全員でよく話し合って決めましょう。

1-3.完全共有タイプ

夫婦の寝室など一部だけを独立させ、水回りや玄関などは共有するタイプの二世帯住宅です。
費用は最もかかりませんが、プライバシーをたもつのは難しくなります。
ただし、親世帯と長い付き合いがあり話し合った結果、このスタイルを選べばうまくいくでしょう。
このタイプは、光熱費の分担や家事の仕方などを同居前によく話し合っておく必要はあります。

2.二世帯住宅を建てる際の注意点とは?

この項では、自宅を二世帯住宅にリフォームする場合の注意点をご紹介します。
法律が絡んでくるものもありますので、分からない場合は専門家に相談してください。

2-1.建ぺい率と容積率を確認する

二世帯住宅へのリフォームは、元の家より必ず大きくなります。
ですから、建ぺい率ぎりぎりで建っている家の場合は3階建てなどにする必要があるのです。
宅地用の住宅の建ぺい率と容積率は自治体によって異なります。
ですから、二世帯住宅にリフォームをしたい場合は、まずは業者にリフォーム可能かどうか尋ねてみましょう。
二世帯住宅へのリフォームを行った経験がある業者ならば、敷地を見せれば判断してくれます。

2-2.登記の方法を決める

資産価値のある家は、登記が必要です。二世帯住宅の場合名義をどうするのかで、もめることもあるでしょう。
二世帯住宅の場合は

  • 親か子どもの単独登記
  • 親と子どもの共有登記
  • 二世帯住宅を住宅二棟分とみなす区分登記

があります。
登記の仕方によって税金の軽減措置も変わってくるのです。
ですから、短絡的に決めずに必要ならば税理士に相談してください。

2-3.ローンの組み方は双方納得できるものにする

二世帯住宅にリフォームする場合は、一戸建てを新築するのと同じくらいの費用がかかる場合も珍しくありません。
ですから、親子でローンを払う方式が一般的です。
ローンの組み方は親と子がそれぞれローンを組む方法と、親と子がリレー形式でローンを払う方法があります。
登記の仕方によっては、組めるローンがどちらか一方だけということもあるのです。
ですから、銀行などからよく説明を聞いて納得してからローンを組みましょう。
誰かの単独ですべてを決定すると、後でもめごとの原因になります。

3.全員が満足する二世帯住宅を造るコツとは?

では、住む人全員が満足する二世帯住宅にリフォームするには、どうしたらよいのでしょうか?
この項では、その方法の一例をご紹介します。

3-1.計画は全員で立てる

二世帯住宅は、全く異なる家庭が同じ屋根の下に暮らす方式です。
完全分離タイプでも、家への出入りや生活様式などが分かってしまうでしょう。
また、血のつながりのない人にとっては、二世帯住宅での生活はどうしてもストレスがかかります。
ですから、二世帯住宅の計画は、住人全員で建ててください。
親世帯や子世帯が勝手に計画をして事後承諾という形にすると、しこりが残ります。
また、共有設備を作る場合は、何を共有するのかも全員で話し合いましょう。
特に、キッチンは使い方にこだわりがある方が多いです。
妻もしゅうとめ(もしくは母)も専業主婦という場合は、キッチンを分けた方がもめごとは起こりにくいでしょう。

3-2.兄弟の承認を得る

二世帯住宅に入居できるのは、親世帯と子世帯がひとつずつです。
子どもが複数いた場合、遺産相続などでもめる可能性があるでしょう。
特に、男性の兄弟が複数いる場合は、土地と建物を相続する代わりに、親を介護するなどの交換条件が必要なことがあります。
また、土地の一部が兄弟の名義になっていると、後でもめるかもしれません。
二世帯住宅をリフォームする場合は、次の代のことまでよく考えておきましょう。
また、話し合いの結果を親の遺言として残しておくと、より安心です。

3-3.親子といえどもプライバシーは守る

親にとって、子どもはいつまでもかわいいものです。
特に、母親はついあれこれと世話を焼きたくなってしまうでしょう。
しかし、二世帯住宅を造る年代の子どもは、すでに立派な大人です。
しかも、配偶者や子どももいます。親世帯がむやみに子世帯に干渉すると、うまく生活ができません。
また、子世帯も同じです。
あれこれと親世帯にお願いばかりしていると、親もうんざりしてしまいます。
二世帯住宅を造ったならば、それぞれのプライバシーを尊重してください。
また、いくら親しい間柄でもお金のことはしっかりと分担しましょう。
どちらか一方の生活様式が原因で光熱費がはね上がった場合は、負担もたまりやすくなります。
また、「ふたりで返すのだから」と無理なローンを組まないことも大切です。

4.おわりに

いかがでしたか?
今回は、二世帯住宅にリフォームする場合の注意点をご紹介しました。
まとめると

  • 二世帯住宅には、分離する部分によっていくつかのタイプがある。
  • 敷地面積によっては、リフォームできる二世帯住宅のタイプが限られてくる。
  • 二世帯住宅にリフォームする場合は、建ぺい率、登記、ローンなど確認するべきことが多い。
  • 住む人全員で計画を立てれば、満足のいく二世帯住宅にリフォームでしやすい。

ということです。
また、リフォームの場合は、家の強度も大切になります。
柱や梁(はり)、壁などが増築に耐えられなければ、基礎だけを残してすべてを建て替える大規模リフォームになるでしょう。
そうなると、費用がかさみます。
ですから、できるだけ費用を抑えたい場合は建築業者と相談し、使えるものは再利用してください。
ただし、古い住宅に無理して増築をすると耐震強度などが下がります。
ですから、業者の意見もよく聞いて、計画を立ててください。
せっかくリフォームしたのにすぐに不具合が起こるようになったのでは、リフォームをした意味がありません。