内装リフォームで床・壁・天井を張り替える際のポイント


「家を建ててから何十年もたったので、そろそろいろいろな部分が老朽化して困っている」という方は、内装のリフォームを検討するべき時期かもしれません。内装のリフォームというと、定義がずいぶん広くなってしまうので、今回は特に「床・壁・天井」の三箇所に注目して、リフォームのポイントを探ってみることにしましょう。

  1. 床をリフォームする際のポイント
  2. 壁をリフォームする際のポイント
  3. 天井をリフォームする際のポイント

1.床をリフォームする際のポイント

床のリフォームというと、かつてはたわんだり、傷んだりした床材を交換したりするために行われるのが通例でした。しかし、現在は老朽化した床材を交換するためだけではなく、よりよいデザインや使用感のために行われることも少なくありません。床リフォームのポイントを見ていくことにしましょう。

1-1.目的に合わせた材料を選ぼう

床材の代表格といえば、フローリング材です。フローリング材には、複数の建材を集めた合板フローリング材と、一枚の板から造り出したむくフローリング材があります。強度に優れ、摩耗に強く、木の感触を味わえるのが特徴です。

ほかにも代表的な床材としては、クッションフロアやコルクタイルがあります。クッションフロアはクッション材の表面を透明の塩化ビニル樹脂で覆った床材です。お掃除がしやすいため、水回りによく使われています。コルクタイルは粉砕したコルクを接着剤で固めたもの。クッションフロア同様水汚れに強く、また感触も柔らかいのが利点です。

それぞれの材料のメリットを理解し、適切な場所に適切な材料を使うのが床リフォームのポイントだといえるでしょう。

1-2.床リフォームの費用相場

10畳間の床リフォームをする場合を想定して、費用の相場をご紹介したいと思います。材料選びが大事なのは、リフォーム費用も材料によって異なってくるからです。たとえば、フローリング材の張り替えは合板の場合20~25万円前後、むく材の場合は25~30万円前後となります。かつてはむく材のほうが高めの価格でしたが、現在、合板との価格差はさほどありません。

クッションフロアの張り替え費用は8~13万円。ペットを飼っているご家庭は、お掃除も楽になるので維持費用も安くなるでしょう。コルクタイルは15~20万円程度で張り替え可能です。

1-3.境界線に段差が生じないよう注意する

床のリフォームでは、元の床材をはいで張り替える方法と、はがずにそのまま重ね張りする方法があります。重ね張りを行うと、以前の室内と床の高さが変わってしまうので注意しましょう。場合によっては、部屋と出入り口との間に段差が生じることもあります。

出入り口に段差があると、つまずくなどしてけがをする元です。段差が生じる心配がないか、施工業者に相談しておくといいでしょう。

2.壁をリフォームする際のポイント

続いて、壁のリフォームについて考えたいと思います。壁材選びのポイントは材料と色です。壁は案外汚れやすい場所ですし、手が触れる機会も少なくありません。素材は慎重に選んでください。また、壁の色は、部屋の印象を決定づける要因です。どのような色を選ぶかによって、部屋が広くも、狭くも見えます。仕上がりをイメージして選ぶことが大切です。

2-1.自然の材料を選ぶか、人工の材料を選ぶか

壁材は、自然の壁材と人工の壁材の2種類に分けることができます。自然の壁材の代表的存在は、布クロスや紙クロスでしょう。紙クロスは、木材パルプや「こうぞ・みつまた」など、紙と同じ原料でできてきます。自然素材なので安心ですが、水分を吸収して伸び縮みしてしまうのが欠点です。一方、布クロスは布、つまりセルロースや綿・絹といった繊維から作られています。紙クロスとは異なり、水分で伸び縮みすることはありません。しかし、布なので火に弱いという欠点もあります。

次に、人工の壁材の代表であるビニルクロスについてご説明しましょう。ビニルクロスは塩化ビニル樹脂を紙に貼り付けたもので、最もポピュラーな壁紙です。安価で種類も豊富ですが、添加されている防カビ剤がアレルギーを引き起こす可能性もあります。

2-2.壁リフォームの費用相場

先ほどと同様、10畳間の壁紙を張り替える場合を例に、費用の相場をご紹介するので参考にしてください。10畳間で部屋の4面を張り替えるには、およそ30平方メートルの壁紙が必要です。この価格に壁材ごとの単価をかけて計算した、おおよその単価をご紹介しましょう。

紙クロスは、紙の原料によって単価が大きく変わります。安いものだと3万円ですが、国産のこうぞ和紙を使った壁紙は40万円以上が相場費用です。

布クロスは最も安価なレーヨン製が4万円程度、最も高価なシルク100%クロスは30万円かかります。

一般的に普及しているビニルクロスの場合は3~7万円です。材料によって大きく費用が変わるということが理解していただけると思います。

2-3.色選びは古い部分が目立たないように

壁紙の色を選ぶときは、好みだけで決めないようにしてください。派手すぎては室内にいる人が疲れてしまいますし、地味すぎても、今度は張り替えた意味を実感することができません。

ポイントは、古い部分が目立たないようにすることです。壁紙を張り替えたとしても、電気や換気扇のスイッチはそのまま古いものが残ります。あまりきれいな色の壁紙を選ぶと、古い部分が際立ってしまうので、自然と背景に溶け込んでいくような色を選んでください。

3.天井をリフォームする際のポイント

天井は、床や壁とは異なり、日常的に手が触れるわけではありません。しかし、壁と同様、部屋の印象に影響を与えるほか、断熱性や遮音性といった要素に影響を与えます。天井仕上げ材はそのような素材の基本的な性能と、壁と組み合わせたときの色合い選択がポイントです。

3-1.乾式工法と湿式工法

天井仕上げ材は、乾式工法、もしくは湿式工法によって仕上げます。乾式工法とはクロス・木材といった材料で天井を仕上げる方法です。多くの材料は乾式工法によって仕上げられており、バリエーションは豊か。リフォーム工事は比較的簡単に済みます。

一方、湿式工法とはしっくいやモルタルなど、水分を含んだ材料を用いて仕上げる方法です。素材そのものの質感を出せるのが魅力で、部分ごとに繋ぎ目が生じないのも魅力だといえるでしょう。仕上げ材の種類によってどちらの工法を選択するかも自動的に決定されます。

3-2.断熱・遮音・吸湿性といった特徴を生かす

天井仕上げ材には、材料ごとに異なった特徴があるので、理解したうえで材料を選びましょう。たとえば、合板など木材系の材料は、吸湿性や断熱性に優れています。クロスで仕上げる場合は、下地に石こうを使うことで耐火性や遮音性を高めることも可能です。

しっくいは、消臭・防カビ・抗菌など、ほかの素材にはない独自色のある機能を持っています。また、シックハウス症候群の原因となるアレルギーを抑えるのにも役立つでしょう。

3-3.壁材に合わせて、やや暗めの色を選ぼう

天井材の色を決めるときは、壁材に合わせるのが基本です。壁と天井の色があまりにも違っていると、違和感が大きくなり落ち着かない部屋になります。

壁材と似た色、その中でもやや暗めのものを選んでおくのが無難です。実際に天井を張り替えてみると、サンプルで見たときよりもやや明るく見える傾向があります。そのため、少し暗めのものを選んでおけば、丁度よい色合いに見えるというわけです。

まとめ

内装の中でも、床・壁・天井に絞って、リフォームのポイントをご紹介してきました。最後にもう一度振り返ってみましょう。

  1. 床をリフォームする際のポイント
  2. 壁をリフォームする際のポイント
  3. 天井をリフォームする際のポイント

内装の中でも、床・壁・天井は住まいの印象を決定する重要な要素です。リフォームすると、部屋がグッと若返るので、興味のある方はぜひ挑戦してみましょう。